傾斜地や崖地の土地評価

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土地の評価について

崖地・傾斜地について

一般に傾斜地や崖地は好まれません。

住宅地として利用するためには、過大な造成費用や建物基礎工事費用がかかるからです。
費用的観点からみれば、平坦地を想定した場合の当該土地価格から、余計にかかる造成工事費用を控除した価格が傾斜地・崖地の価格となります。

傾斜角度が大きい場合には、そもそも造成コストの方が土地価格を上回ることがあります。したがって、住宅が建てられないような崖地については市場価値が無い場合も現実的にはあるのです。

ただし、立地条件により、マンションのような鉄筋コンクリート造の建物が建設可能な地域の傾斜地や崖地については、その傾斜方面が南向きである等の一定条件があれば、むしろ開発業者に好まれ、平坦地以上の価格になる場合もあります。

さらに、別荘地においては傾斜する方向が観光資源(例えば、有名な山や湖、海)に向って下っている場合には、遮るものがなく眺望に優れるので、意外と高い価格で取引される場合もあります。

つまり、傾斜地や崖地の角度、その傾斜方向などのその土地が持つ個別的な条件とともに、そこに建てられる建物の種類、地域性により、平坦地よりも高い価格で取引される可能性があるということです。